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神戸芸術工科大学メディア芸術学科公式サイト > まんが家アシスタント、ゲーム会社勤務を経てまんが家として独立
『月刊少年エース』で『聖剣学院の魔剣使い』のコミカライズを担当。

まんが家アシスタント、ゲーム会社勤務を経てまんが家として独立
『月刊少年エース』で『聖剣学院の魔剣使い』のコミカライズを担当。

漫画家

蛍幻飛鳥さん

まんが表現学科 ストーリーまんがコース
[現:メディア芸術学科 まんが・コミックイラストコース]
2013年度卒業/兵庫県 三田松聖高等学校出身

まんが家になるつもりはなかった

現在は『月刊少年エース』という雑誌で『聖剣学院の魔剣使い』という作品のコミカライズをしています。大学を卒業するタイミングでまんが作家さんのアシスタントになり、2年半ぐらいしてからベンチャーのゲーム会社に転職。その後、まんが家になりました。
でも、大学に入るまではまんが家になろうとは全く考えていなかったんです。幼い頃から絵を描くことは好きだったけど、上手くはなかったからです。神戸芸工大に入学したらみんな絵が上手で、僕より絵が下手な人を探すのが難しかったほどです。「やっぱり上手い人が多いよな。ぼちぼちやるか」というような感じでした。

ハードだけど楽しかった「合作」の授業

先生が決めた数人をまんが家、それ以外のメンバーをアシスタントと仮定して、30人ぐらいでまんがをつくるんです。つくった作品を雑誌に載せてもらうことを目標にしていたので、ハードルが高かったです。みんながちゃんと頑張らないといけないので、 連日作業をして、でもオッケーが出なくて。徹夜もしました。結局、載せてはもらえなかったのですが(笑)。ハードな授業でしたが、まんが家になれたのはその授業のおかげですね。もともと神戸芸工大に入ったのは、ゲームをつくる上で絵か物語が描けたらいいかなと思っていた程度でした。でも合作の授業でとことんまんがに関わったら結構楽しくて、一度はチャンスに賭けてみたいという欲がちょっと出てきたんです。
「出張編集部」という形で出版社の編集部の方が大学に来てくれたときに作品を見てもらったりはしていたのですが、最初は箸にも棒にもかからずという感じでした。でも合作の後で「出張編集部」が開かれたときに見てもらったら、小さな賞をもらえて編集者につないでいただけたんです。それが4年生の頭ぐらいだったと思います。

  • 聖剣学院の魔剣使い[8]2023年アニメ化!
    (原作)志瑞祐|(漫画)蛍幻飛鳥|(キャラクター原案)遠坂あさぎ
    KADOKAWA/角川コミックス・エース

チャンスをつくってくれる大学

授業では、 まんががどのように成り立っているのか、どうしたら読みやすいまんがになるのか、技術的なことや配置などさまざまなことを学びました。正直に言うと僕は結構さぼったり遅刻したりすることが多い学生だったのですが、先生方が見捨てないでくれました。先生と学生との距離感がすごく近くて、僕が大学卒業後に勤めたアシスタントの話も先生が持ってきてくださったものでした。
「こういうまんがを描いてみたい」と相談すると、先生方はいろいろなまんがを教えてくださいました。「この作品、絶対好きだから読んでみたら?」みたいな感じで、貸し出しもしてくれました。本当にフレンドリー。ただ、そうは言っても、授業でやることは厳しいと思うんです。プロのまんが家のようなことをやるし、責任やクオリティを要求されます。カリキュラムとしては厳しかったですが、教員陣のフレンドリーさによって辛くなりすぎないような調整ができていた気がします。
絵が上手くて、しかも真面目に取り組んでいる友達ができたことも大きかったです。劣等感があったし、自分も頑張らないといけないと感じていました。まんが家を目指すのであれば、神戸芸工大はチャンスをつくってくれる大学だと思います。大学時代の友達でまんが家になっている人もいれば、大きなゲーム会社に勤めている人もいます。真面目にやっていれば、たとえまんが家になれなくても、根性がある人にはなれる気がします。

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